毎年、私は東南アジアの食を求めてソンクラーンの時期に旅をします。その旅で得たものをタイに持ち帰ります。今年は、かねてから考えていた新しいヌードル・バーのコンセプトを思い描きながら、今までもたびたび訪れてヌードル料理についての刺激をもらったベトナムに最初に向かいました。
ベトナムのヌードル料理で、最初に心に思い浮かぶのは「フォー」でしょう。
「フォー」とは信じられないという人もいるかも知れませんが、「フォー」を食べて飽きたことはありません。他にもビックリするぐらい美味しいヌードルベースの料理をたくさん見つけることがありますが、やはり「フォー」が最高です。
ここに、今年の私が旅に出る前に調べたベト飯.comや旅で出会ったベスト・テンを掲載しますが、その中でも一番のヌードル料理は「フォー」でしょう。
「ミークアン」
この「ミークアン」料理の新鮮なライスヌードルはホイアンのものですが、サイズとしては「フィットチーネグミ」によく似ています。麺としては白い麺か黄色い麺のどちらかを選べますが、その違いは、その麺にターメリック・パウダーを入れて練り上げているかいないかだけです。いろいろに変化させたバージョンがありますが、私の好みは、豚肉、エビ、それにトマト・ベースで甘めのスープ汁のバージョンです。この料理には、焼いたライス・クラッカー、レタス、それにハーブの各種が添えられます。
「ブンチャ」
「ブンチャ」には、いろいろに異なるバリエーションがたくさんあります。その中でも私が大好きなのは、ハノイで食べた「ブンチャ」でした。
この料理は、いつの場合でも、焼豚、ブン・ヌードル(丸形で細麺のライスヌードル)、ハーブ、ヌクチャム・ソースの組み合わせになっています。
私自身は、「ブンチャ」の中でも、具材となっている豚肉のタイプによって異なる二つのバージョンが好きで、一つは、パティにして焼いたタイプ、もう一つは豚の脇腹肉を薄くスライスして焼いたタイプです。ブン・ヌードルと一緒にヌクチャム・ソースで味付けして、副菜としてナム・レム(揚げ春巻き)とレタスが添えられます。
「ブン・ボー・フエ」
「ブン・ボー・フエ」は、その名前をベトナム皇帝が居住していた町「フエ」から名付けています。スープ汁は、牛骨、豚足、レモングラス、チリペパーを煮込んで作られます。ヌードルはほとんどのベトナムのヌードル料理と違って、少し厚めで筒形をしています。私としては、油で揚げたチリペパーとレモングラスのペスート、それに生ハーブのプレート盛り合わせ、バナナの葉、モヤシが副菜として添えられているのが好みのバージョンです。