タイの麺料理-その13-

「クァィティァォ・サクタイ」

この料理は、タイ北部の歴史的に伝統のある町を発祥の地としていて、基本的には中国の麺料理とタイ流の味付けが溶けあったものです。
豚骨をベースにしたスープと、ライス麺(ときには小麦を使います)に、焼豚のスライス(ときにはあらかじめ煮つめた豚肉と内臓)、豚の挽き肉、サヤマメが組み合わされます。「トム・ヤム」スタイルの麺料理に似て、お椀は、砂糖(この場合は、パーム糖)、乾燥チリペパー、ピーナツを碾いたものであらかじめ味付けされています。
「サクタイ」スタイルの麺では、しばしばコリアンダーを糸切りにしたものを添えますが、ときにはスライスしたライムが加わります。
「クァィティァォ・サクタイ」のバリエーションとして、「クァィティァォ・チャ・カン・ラオ」があります。この椀ものは、タイ北部カンペーン・ペット県の町に関わりが深いと言われています。澄みきった豚骨ベースのスープに細めの卵麺、焼豚のスライス、それにあらかじめ煮込まれた豚肉と内臓が組み合わされます。「クァィティァォ・サクタイ」のように、お椀の中身は、砂糖、乾燥チリペパー、ピーナツを碾いたもので下味が付けられています。そして、糸切りにしたコリアンダーを付け合わせて、スライスしたライム、あらかじめボイルしたサヤマメ、モヤシを好みの副菜として添えます。

「クァィティァォ・トム・ヤム」

使うお皿の数を少なくしながら、より調味の方法を増やしているのが、「トム・ヤム」で、その名前は、タイで有名な、ちょっとピリ辛で爽やかさを感じさせるスープから名付けています。
「クァィティァォ・トム・ヤム」をつくるときは、ヌードル・スープのお椀(ほとんどのヌードル・スープはこの様な取り扱いを受けることができますが)は、あらかじめライムの絞り汁、魚醤の一振り、スプーン一杯の砂糖、少々の乾燥したチリペパーで下味が付けられます。
「トム・ヤム」スタイルのヌードルは、ピーナッツを碾いたもの、厚めにスライスしたコリアンダー、深炒りしたワンタン・クラッカーにときにはゆで卵を加えた盛り付けで提供されます。