タイの麺料理-その2-

「クイッティアオ・クア・カイ」

なぜシェエフはチキンと卵をもう少しうまく使い切れないのですかね? タイで食べる中華料理はチキンと卵を上手に使い切って美味しい味を醸しだします。ラードをひいて、用意したイカ、ネギ、醤油をレタス葉の上で混ぜ合わせたものと幅広の卵麺とともに炭の上でしっかりと炒り上げます。

「クイッティアオ・ニュー・サップ」

インドと中国を経由してタイに伝わった牛肉を炒めた「ロシア料理」と言ってよいでしょうか。
タイのあちらこちらで見かけられる、この食べる人を元気にさせる食べ物は、素早く炒り上げたライス麺に、スライスしたタマネギと一緒に炒めたミンチ肉、それに少々のカレーパウダ、(店によっては、トマトの角切りやケチャップを加えます)がトッピングされます。このトッピングは、通常レタス葉の上にのせられますが、ときには卵焼きが付け加えられたり、白胡椒を振りかけたりすることがよくあります。

「クイッティアオ・ファット・プー」

この平皿の料理は、チャンタブリー地方から取り寄せた蟹と薄いライス麺のコラボレーションです。チャンタブリー地方はタイの南東部にあり、広々とした稲作畑と魚介類の捕れる海へのアクセスが便利な地域です。
この珍しいコラボは、甘いカレーペストを薄い衣にして揚げられていて、その横にモヤシ、ニラ、胡瓜とライムの薄切りが添えられています。

「ミー・カティ」

「ミー・カティ」は、細めの丸形のライス麺と、濃いめでほのかに甘いココナツミルクをベースにしたドレッシングとの組み合わせです。
レストランで提供される「ミー・カティ」は、バンコックの王宮での壮麗な行事で出されたものを起源としていると思われますが、麺の上に切れ目を入れたオムレツがのっていて、その横にサラダが添えられています。よくありがちですが、ミンチした豚肉、それに木綿豆腐が加わり大きめのサイズになります。
マーケットや路上で販売されるとき、「ミー・カティ」は、サラダとあらかじめ揚げられた麺(マーケット・バージョンでは、よく明るいピンクの色合いをつけて販売します)にわけて売られます。
マーケット、路上販売のどちらでも、チドメグサ、ニラ、ポークブラッド、ライムなどのような苦み、渋み、酸っぱ味のするおかずが添えられています。

「ミー・クロブ」

タイの中央部をルーツとするこの料理は、薄くて丸形のライス麺をパリパリ感がするまで深煎りし、キャンディーのようなアロマティックな香りのドレッシングに包まれたものにします。パリパリ感があってスティッキーなライス麺には、市民が手に入れやすい鶏の胸肉、エビ、酢漬けのガーリック、カシューナッツなどの食材が使われ、よくニラも付け合わせに添えられます。
多くのタイの乾麺料理と違い、単品の料理として提供され、「ミー・クロブ」はご飯に添えられた副菜として食べられます。